価値を創造するために

仕事に限らないが、先が見えない、不透明な状況では、人はストレスを感じたり、行動が取れなかったりする。

待つことも選択だし、堪えることも必要だろう。自分一人ではどうにもならないことだってある。

物事によっては、自分が何とかする、状況を打開する、という行動もできるだろう。しかし、すべてに対してそんな行動をしたら疲れてしまう。行動すらできないことだってある。つぶれない勇気というのも、何かを実行したいときには必要なのである。

しかし、ただ待つだけで、甘んじてはいないだろうか?自分で情報を集めたり、条件付で行動できるような準備をしたり、複数の可能性をにらみながら行動したり…、と出来ることはいくらでもあるはずだ。

組織で動くと、つい会社のせいとか、上司のせいにしてしまいがちだが、自分が今できる最善のことは何だろうか?そして、人のせいにせず、自分で考え、行動に責任を持ち、そして勇気を持って前に進んでいるだろうか?

価値を創る仕事というのは何も新しい商品やアイデアを出すだけではない。難しい局面だからこそ、自分で考え、組織の一員でありながら、組織を助ける。自分のちょっとした行動でも、周囲を動かす力になる。こうしたことこそが、価値を創っていることになるのではないか、と思う。



2009年は、自分にとって大きな変化があった年でした。会社からしばらく離れ、そして自分を見つめ直しました。仕事に復帰し、以前とは違う仕事を選んで、不透明な状況の中で、今の自分がいます。

不透明だからこそ、個々の人が考える深さや幅に、意味がある。議論のための議論は良くないけれど、議論を必要としない組織や人、さらには議論すらしない組織や人は、成長の機会を逸していると思う。議論のためには自分の考えが必要で、あるいは考えを持たなくても議論の中から価値ある発言ができる。それこそが、以前より書いてきたチームワークであったり、リーダーシップがある人だと僕は思います。

2010年は、体調管理こそしっかりと続けたいものですが、仕事では価値を創り続けられるよう、意識を集中してやっていきたいと思います。

みなさまにおかれましても、良いお年を。




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