体と対話しながら練習効率を上げる〜ランニング
気が付いたら月末のハーフマラソン(レース)まで1か月を切っていました。しかも、今月は何かと週末が忙しい。ちょっと焦ってきました。
そんな気持ちで走っていると、上半身は前に行こうとするのに、下半身がついてきません。それでも(筋)力に任せてスピードを上げようとしていたみたいで、余計に足が回らなくなります。
足を回すというのは、変な表現に聴こえるかもしれませんね。しかし、この感覚が出ると、股関節がしっかりと動いて、下半身の上に上半身が乗って、インナーマッスルを使いながら走るという理想のフォームで走っていることになるのです。
スピードを上げて走るときに、太ももの筋力に頼ると、太ももの筋肉は大きいのでパワーは出るのですが、その分乳酸がたまって疲れやすいと言われています。太ももだけに頼る走り方は、長い距離を走るのには不向きなのです。股関節につながる腸腰筋(ちょうようきん)から使うと、脚全体から腹筋までの筋力を活かすことができます。
これは、自転車で長距離走をするときに知られている走法と同じ理論です。自転車では、ケイデンス(回転数)と言われる指標が重要です。トレーニングやレースでは、ケイデンスを測る機器を自転車に取り付けます。練習では、ギアを重くして速く走るよりも、回転数を上げて速く走れるようにします。特に、登りや向かい風などの、辛い状況で威力を発揮しますね。
ケイデンスを上げるのは、慣れるまでが意外と難しい。なんだか、「むずがゆい」のです。しかし、慣れるとそちらの(自転車の)走り方の方が、疲れにくいということが分かるでしょう。
ランニングの場合は、(足の)回転数まで意識する必要はありません。僕は速く走る場合、自分の中の感覚ではストライドを大きくとった走り方なので、回転数を極端に上げている訳ではありません。大事なことは「股関節を動かす」「股関節周りの筋肉を働かせる」ことなのです。そのためのトレーニングとして、ランニングでは「練習で意識する」ことから始め、時折「いつもより速く走ってみる」ことが効きます。同じ種目ばかり練習すると飽きてしまうので、気分転換にスポーツ用の自転車に乗ることも、実は効用があると思っています。
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先日読んだ「インナーパワー」でも、インナーマッスルを鍛えることの効用が書いてあります。この日は走っている途中で、「何を焦っているのだ!」と気づいたので、スピードを落としてみました。
そして、一歩一歩に集中し、体のバランスと、使っている筋力と、呼吸を意識するように走ってみました。すると、走っていくうちに体が慣れてきて、いつの間にか速く走っているではありませんか。
バランスが崩れていると、足が前に出ません。でも筋力に任せて「気合い」だけが入ると、それなりにスピードは出ます。(特に男性は筋力があるから、無理しても走れてしまうかもしれませんね。)しかし、バランスは崩れたままですから、長続きしません。疲れがすぐに出て、呼吸も苦しくなります。
楽しいランニングとは、体全体を使って、無理なく、走れる状態のことを言うのでしょうね。少し意識を変えて練習するだけで、練習効率は上がるし、楽しさも実感できるようになります。
こちらの本も勉強になりました。買ったまま本棚に並んでいたのですが、読んでみると、「対話」をすることの重要性や、「足を回す」という言葉が書いてありました。
- 作者: 川嶋伸次
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