インプットとアウトプット〜ブログから学んでいること

最近ブログの更新が滞りがちになっています。

時間がない訳ではなく、今は「たまたま書ける記事が少ないのだ」と思っています。

ブログのテーマを「金融経済や仕事術」としているのも少し関係します。今はたまたま忙しい状況が重なって、テーマに沿った記事を書くまで考えを深めることができません。

書くことには飢えているので、日常を記録する記事(日記)の比率が増えていますが、できる限りテーマからは離れたくないと思っています。

情報のインプットはそれなりにあります。しかし、個人のブログで、新聞や雑誌と同程度のアウトプットを書いても仕方がないので、考えるときは考えてしまうものです。

何も「ブログ>既存メディア」と序列をつけたい訳ではありません。ブログのメリットは、多様な意見が発信され、つまりは多様な意見に触れることができる点にあります。一方で、ブログのデメリットは、多様性という洪水に溺れてしまって、届けたい意見が伝わらない、ないしは知りたい意見に出会えない、という点だと思います。それぞれのメリットとデメリットを理解しながら、双方を併用したり、使い分けて行ければ良いと思います。

分類めいた言葉を並べると、ブログやSNSは新興メディアであるのに対し、新聞や雑誌は既存メディアです。一般論かつ総論になりますが、既存メディアはスポンサーとの関係から発言できないことが多いのに対し、新興メディアはそうした制約もなく、一定のルールやモラルを守っていれば、比較的自由に意見を展開することができます。

僕の場合、自分ではないと書けないコンテンツが確立しているとは言えません。それでも、何か1つ、オリジナルなものが残せるようになりたいという意識はあります。

たかがブログ1つなのですが、一般に書き手が多いテーマを選ぶと、オリジナリティというアウトプットの質は大事です。そのためには、良質のインプットや、インプットをアウトプットに変える力が重要になります。

実は、その力のことを、今の時代の「メディア力」というのではないでしょうか?

ネットが普及する前は、メディア力には2つあったと思います。1つは、インプットをオリジナルなアウトプットに変える力で、これは今の時代と共通します。もう1つは、「事実を伝える力」です。事実を伝えるのは、情報統制が行われていない限り、既存のメディアが独占または得意とするところです。

ネットの普及により、事実を知る手段が増えました。このことは、ネットという媒体を通じて知ることが増えたという意味もあれば、既存メディアがネットや情報技術、映像技術を使って、事実をより迅速かつ丁寧に伝えることができるようになったという意味もあります。ネットの世界にある新興メディアの中でも、YouTubeツイッターといった情報ツールを使えば、個人でも速報性の高い実況を行うことができます。つまり、「事実を伝える力」の価値が、昔に比べて低下したのだと思います。

ブログを通じて、今の時代に求められる「メディア力」を発揮するのは容易ではありません。しかし、このことを通じて、自分の「メディア力」や既存メディアの「メディア力」について考える機会を頂いているようです。

毎日更新できなくても構わないから、自分の好きなテーマでブログを書き続けることは、意外な発見を与えてくれるものです。




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