グローバル・リーダーシップ

今日(現地時間で11日)まで、サンフランシスコのオフィスで働いていました。僕の本拠地は東京ですが、サンフランシスコは規模にして5〜6倍くらいはあるだろうか。いろいろな専門家が集まって、それぞれの意見をはっきり言い、言ったからには完結するよう集中している。この雰囲気はコチラでも触れています。

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抽象的な話になるが、部分最適全体最適という考え方がある。僕は東京でビジネスをやっていて、東京のお客さんも、東京のチームも常に目の前にあるので、その中でベストな答え(部分最適)を導きがちになるのだが、一歩引いてグローバルの組織の視点で見ると、より多くの選択肢が見えたり、創造的なやり方が思いついたりする(全体最適)。
海外出張では、人と会って話すことが大事だが、実はその中で常に考えていることがある。全体最適な解が何であって、それに対するスピード感はどうあるべきか、ということだ。意識的に考えるときもあれば、何かの拍子にふっと思いつくこともある。

それを1つ1つ具体的な案件に落として、実行に移していくのが僕の仕事だ。東京は小さいオフィスなので、自分がカバーしないといけない内容も多く、雑務も多い。そのため、仕事の焦点が曖昧になったり時間が浪費されることもあるのだが、忘れてはならないのは「初心」だ。最後は意志の力で、「何とかやってやろう」という意地と、その後の達成感を味わうためにやるのだ。

海外のオフィスにいて刺激になるのは、自分と同じような役割や課題を抱えている人が多くいて、それぞれの人が強いリーダーシップを発揮していることだろう。東京では規模が小さいので、刺激を与え合うリーダーの存在が少ない。お互いがより意識して相互作用を起こさないといけないし、時には海外のオフィスでエネルギーを充填することも必要だろう。

僕の場合は、最近エグゼクティブ・コーチにお願いしていて、刺激に相当するようなものを頂いている。この話は別の機会にするとして、今日感じたことを忘れないでやっていこうと思った。




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