仕事術

企業のライフサイクル〜リーダーは常に考える

ウォートンの研修も4日間が終わり、先ほどフィラデルフィアからサンフランシスコに移動してきたところです。夜10時過ぎにこちらの空港に着いたにもかかわらず、空港は出発を待っている人が「どよ〜ん」としていて、疲れがどっと増した感じがしました。研…

カジュアルな会話を通じて… 〜 人間関係(リレーション)の構築

今週はWhartonでマネジメントの研修に参加しています。Whartonは、理解が正しければ、University of Pennsylvaniaの一部でMBAなどのコースに特化したところです。ゆえに、企業向けのマネジメント・コースなどもたくさん用意していて、それぞれの企業にカスタ…

木よりも森を見る

「木よりも森を見る」、言い尽くされた言葉であるけれど、今回の出張の前に改めて感じたことを、文字にしようと思った。今週は、フィラデルフィアのウォートンでマネジメントの研修がある。今回の研修では、プレリーディングの宿題が少なかったので、飛行機…

会議室と見えない会議室は必要か?

ある質問を受けた。「もし、会社の中に弊害があるとしたらそれは何か?」弊害という言葉だったので、商品が重複していたり、部署間で仕事がオーバーラップしていたり・・・、という答えが真っ先に浮かんだが、それよりも変えたいものが僕にはある。それは会…

準備を怠らない 〜 指示される前に動く

今朝は、会社のマネジメントの週次会議。状況の変化や戦略の変更によって予想される、顧客の反応や社内の反応を、社長が参加者に聞いていく。今日はなかなか感心した。ゴールデンウィークをはさんでの会議だったのに、議事が自然に進んでいくのだ。誰かが何…

先読みで行動しよう

仕事で、目先の課題が増え、忙しくなる。仕事がたくさんあることは喜ばしいことだが、どんな弊害があるだろうか?忙しくなると、仕事をこなすことに神経が向かいがちで、本質的なものにたどり着けなくなる。何でこういうやり方をやっているのだろう、何がベ…

お客さんから学ぶ

僕の業界、資産運用業では、3ヶ月に1度、法人のお客さまに自分たちのサービスの結果を、直接会って報告する決まりになっている。決まりと言っても、「会って報告すること」については、法律で求められているのではなく、慣行である。サービスの大部分を占め…

悪いときこそチャンスと考えよう

ビジネスに限った話ではないですが、ビジネスの環境や調子が悪いときほどチャンスだとつくづく思う。良いときは、何をやっていても前向きになれるし、ちょっとした失敗があっても気にせずとにかく前に進めることができる。悪いときは、そうはいかない。何が…

リーダーシップは誰のもの?

今日のランチは、社内のリーダーシップ研修のフォローアップ・セッションで、僕はスポンサーの立場で参加した。つまりは、オブザーバーというか、質問者の立場での参加。「研修の後、どうでしたか?」「今後、どうやって実践して行きますか?」というような…

動的なコミュニケーションとは〜会議は時間ではなく中身

昨日の雨も桜を散らせるには早かったよう・・・。週末まで桜がもつといいですね・・・。最近、自分へレポートする人たちとは月に1回、一部の人とは週に1回、1対1(one on one)の会議を持つようにしていた。このアイデアは海外のオフィスの人からもらっ…

思い立ったが吉日〜すぐに行動

忙しい週でした…、ってまだ終わっていないけど…。今週は、月曜日に社内で「ある問題」について話していたら、「その手があったか!」と気付かされる意見をもらったので、次の2〜3時間の間に、いわゆる関係者数名を集めて「どう思うか」聞いてみた。みんな…

徹底した差別化

今朝一番の仕事は、ビデオ会議だ。米国のグループ会社の人たちとの議論。その人たちとは、週一回は会議を持るので、お互い知った仲である。毎回、テーマを決めて、1〜2名がプレゼンをするという形式でやっている。今日は、比較的玄人好みのアイデアを持った…

人は見た目が9割

今日の仕事は、取引相手の方に僕がインタビューをするというものだった。この方はシニア・マネージャーで、会社としての意見を伝える役割を担う。ご本人の顔立ちはポーカーフェイスで、実際に話しているときもポーカーフェイスだった。しかし、強調すべきと…

消耗戦を勝ち抜く

近頃の仕事では、マネジメントの比重が高い日々が続いている。マネジメントというと、「管理」的な印象を受ける人がいるかもしれないが、戦略的な仕事もやっている。たとえば、意思決定は迅速にしているつもりだし、ここぞという場面では、新しいことを手が…

捨てることの効用

僕の勤める会社は金融業に属し、仕事のスピードは速い。製造業や他のサービス業と比べたことはないので、どの程度速いのか、そもそも速いのかは分かり兼ねるが、大規模な設備を必要としない業界ゆえに、スピード勝負になるというのは理屈で説明できるだろう…

枠を超える

今日は、部下のひとりと、その人の今年の目標について話していた。その部下が立てた目標は、どれも申し分ないものだった。昨年までの実績と比較しても、今年の目標はチャレンジしがいのあるもので、目標の高さという点でも良い内容であった。更なるチャンス…

自己実現の意味

自己実現という言葉を仕事の世界ではよく使う。なんのために仕事をするのか、という問いの答えに使われることが多いからだ。仕事と自己実現が結びつくと、思わぬ力が出る。そして、その力をバネにして、仕事をこなし、新しい仕事を作り、または新しい仕事を…

判断力を常に備える 〜 成長持続への準備

ちょっと前の号にはなるが2008年1月28日号の日経ビジネスで、面白い企画があった。その企画では、自民党を企業とみなし、会社四季報(日経だから書名は「日経会社情報」か…)が報じるようなスタイルで企業分析を行っているのである。当然に、自民党の問題点…

志を持つ

マネージャーの仕事の1つに、部下の人事評価がある。若手の評価を行っていたときに、ふと、自分が今の会社に入った頃を思い出した。それは9年前の出来事…。入った当初は、会社の収益や、お客さんの数、ビジネス戦略、などを強く意識することはできなかった。…

完璧を求めない

自分に厳しい人って、他人にも厳しい傾向があると思う。僕は、その緊張感がとても好きだ。特に、プロフェショナルの関係においては…。一方で、人の器、懐の深さという言葉も好きだ。器にはいろいろな定義があるが、その一つに、誰かがへまをしても、「ああ、…

出張の成果を高めるには?〜プラスいろいろな出張術

出張から帰ってきました。海外出張が多いので、あちこち行ったり来たりするのは結構大変です…。 ※ ※ ※ ※米国西海岸からの帰りは、昼間に現地を出て、夕方に東京に着くパターンが多いので、機中は少しだけ寝て、あとは起きて過ごす。機中は絶好のビジネス・ス…

学びを共有 〜 Share Learning Experience

「学びの共有」とは何でしょうか?最近、こういう機会が増えました。 大きなカンファレンス(会議)や研修があった後に、「自分はこんなことを学んだ」とか「これからこんなことを試してみようと思う」ということを人とシェアする。それにより、自分の頭をリ…

英語の学習 〜 Casual talk in English

今日から、Pebble Beachというところで、会社のカンファレンスが始まった。ゴルフをやる人なら、憧れの地であるに違いない。全米オープンが時折開催される場所でもある。モントレーの近くに位置し、サンフランシスコから車で2時間半くらいだっただろうか。…

自分へのコーチング 〜 まず出来ることは何か?

自分で自分をコーチすることは、孤独ではあるが、難しくはない。普段の仕事から例を拾ってみよう。今日は、いろんな人と話したり、今後のビジネス戦略に関する会議に参加した。そこでいろいろな考えを見つけては、自分のアクションプランに落とし込むという…

思考の回転を意識的に速めて得られること

僕が勤める外資系の会社は、米国が本社になります。グローバルのCEOがサンフランシスコにいて、収益ならびに人員ともに米国拠点が世界の中で最も大きい。そのためか、米国西海岸の文化的な影響が強く出ているようだ。米国に出張で来て、働いてみて、いつも思…

自腹で学ぶ意味

先日、散髪に言った。かれこれ10年近くお世話になっている理容師さんとの会話は、いつも楽しみにしている。その理容師さんは、チェーン展開している理容室でかなりの責任を任されていて、彼のお店での振舞いや会話から覗くことのできる考え方が、リーダー…

上司が担う2つの機能、リーダーシップとマネジメント 〜 気力の充実を伴おう

マネジメントの仕事が忙しい。僕の中では、マネジメントとリーダーシップという言葉を次のように使い分けている。リーダーシップ:リーダーはいわゆる人を率いる役割。チームの目標を立て、それを示し、コーチング等の方法でチームメンバーのレベルアップを…

変わらないものと変わるもの

今朝は部下との1対1の会議ではじまった。この1対1の会議を英語では、one on oneと言うらしい。最初は何かthree on threeみたいで、表現としてなかなか馴染めなかった。会議はちょっと難儀した。別の部署の人からその部下へのフィードバックを頂き、それを伝…

大胆な政策 〜 年間計画をスピード感をもって実行するには?

今年もお仕事が始まって、2週間が経過しようとしている。1年は52週しかない。そのうち、GWの1週間と、クリスマス〜年末休暇の2週間は仕事をしないかスローダウンするから、実質は49週ほどだろう。さらに、個人としては1年に数回は連続休暇を取る。合計で2週…

自主的に取り組む組織 〜 年頭のチーム・プレゼンから思うこと

今日は、チームの人を対象に、今年のチームの目標について話した。2003年の12月より、チームをまとめる役割を担ってきたので、これで5回目となる。僕の勤めている外資系の会社は、12月に数字をまとめる。つまり、ビジネスの目標や計画は、1月〜12月で組み立…