資本主義のコスト

2009年8月にメリルの菊地さんが翻訳したロバート・バーバラの資本主義のコスト。金融危機から少し時間が経った今でも、まだ記憶が鮮明な上に、その影響を引きずっているから、今読んでも内容に色褪せた感じは全くしない。「資本主義のコスト」とは、自由経済…

教育力

斎藤孝さんの「教育力 (岩波新書)」を読んだ。斎藤孝さんって、教育学の先生だったのですね。いろいろな著書やテレビに出演されているから、イメージがずいぶん拡散していました。学校教育を題材にして書いているけれど、斎藤さんも本の中で言っているように…

ネット株の心理学

最近よく目にするのが、インデックス投資を勧めている本。インデックス投信やETFは販売会社にとっては儲からないから、積極的なプロモーション(販促)は行われないので、本やブログで啓蒙している方がたくさんいる。僕も、先日の記事で書いているように個人…

おカネが変われば世界が変わる(後編)

昨日の続編です。昨日はファンドなどに見られる社会的責任投資(SRI)に触れ、そういえば銀行という業態はどうなのだろうというお話をしました。調べ始めたところなので、詳しくはありませんが、銀行にも社会的責任に共感し行動しているところがあるようです…

おカネが変われば世界が変わる(前編)

資産運用の1つの形は利益を追求することで、市場原理によって無駄が排除され、より良いサービスが産まれてくる。勤めている会社の株主は直接会ったことがなくても、その意見は巡り巡ってくるものであり意外に強力だ。まずは逆のお話。僕が勤めていた日本の銀…

ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている

最初に断っておくと、僕は資産運用では長期投資をお奨めし、自らの行動パターンもギャンブルで自分の時間を消費するよりは、投資に向けたいと思っている。だからこそ、違う趣旨の本を選らんで読んでみるというのが僕の読書法。ギャンブルの是非についてはこ…

超簡単 お金の運用術

著者は山崎元さん。直接お話をしたことはないのですが、私が最初に資産運用の仕事に就いたときの部署に、ちょっと前までいらしていたとあって、山崎さんはこういう人だというのをずいぶん聞かされてきたし、ずいぶん昔の著書「ファンドマネジメント―マーケッ…

3000万円をつくる投資信託術

3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門 (朝日新書)作者: 竹川美奈子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/04/13メディア: 新書 クリック: 32回この商品を含むブログ (15件) を見る個人投資家のみなさまにはおすすめす…

運命の法則

コーチに薦められていた天外伺朗さんの「運命の法則」をホノルルから帰る飛行機の中で読んだ。沖縄やホノルルなどの夏のリゾート地は家族連れが多く、この日の飛行機もあいにく小さい子がいる家族のすぐ近くに座った。子供が元気で、もっとはっきりと言うと…

メンタル・マネージメント

ラニー・バッシャムと藤井優さんの「メンタル・マネージメント」を読んだ。メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣作者: ラニー・バッシャム,藤井優出版社/メーカー: 星雲社発売日: 1997/03/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 28回この商品を含むブロ…

「決断できないリーダー」が会社を潰す

「決断できないリーダー」が会社を潰す (PHP文庫)作者: 冨山和彦出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2010/02/01メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見る著者は冨山和彦さんで、以前の日記で紹介したように、別の著書「会社は頭から腐…

会話がとぎれない話し方

新聞広告で気になっていて、書店で手にとって、目次も中身もあまり見ずに軽い気持ちで買った本。タイトルも装丁もハウツー本っぽくて、普段なら手にも取らない本だと思う。おそらく、自分は話をするのが苦手と思っていることと、会話における沈黙が耐えられ…

フォロワーシップ

『ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書』、やっと読み終わりました。読むのに時間がかかる本ではないんだけど、まとまった時間がなかなか取れないので、1冊読み終えるのに時間がかかります。本の読み方を少し変えないといけません。さて、普…

リーダーになる人に知っておいてほしいこと

松下幸之助さんが松下政経塾で語った言葉が綴られたリーダーになる人に知っておいてほしいことを読んだ。薄い本なので、言葉を選んだ背景や思想の奥底までは知れないようだったが、これまで松下幸之助さんの本に触れたことがなかったため、どんな考え方をお…

ボランティア〜もうひとつの情報社会

先日ボランティアについて書いたときに、読んでいた本がこれ。ボランティア―もうひとつの情報社会 (岩波新書)作者: 金子郁容出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1992/07/20メディア: 新書購入: 3人 クリック: 77回この商品を含むブログ (34件) を見る著者はボ…

野村ノート

最近、有名人のノートが流行っている。それとは別なのだが、楽天の野村監督が、阪神時代に記した「ノムラの考へ」という野球論があまりにも有名で、それをベースに書いた本がこの「野村ノート」であることを知った。これは面白そうだ、と思って手にとった本…

書評〜「結果を出す人」はノートに何を書いているのか

書店で並んでいるのをペラペラみて、つい買ってしまった本。宣伝されている内容よりも面白い。書店で見ていると、「ルーズリーフは上級者向け」という記述が目に飛び込んできた。僕は、これまで1枚1枚めくるタイプのノートを使っていて、用途別にファイルし…

ツイッター140文字が世界を変える

ツイッター関連のブログやつぶやきで話題のツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)、面白かったです。驚きは、2009年の夏までの情報が入っていること。初版は今月ですよ!この本はつぶやきで書かれたものではないけれど、それだけのスピード感をも…

自分の小さな「箱」から脱出する方法

おととい、ツイッターでつぶやいていた自分の小さな「箱」から脱出する方法を読み終えた。 「自分の小さな箱から脱出する方法」を読んでます。今の自分にタイムリーな内容。ご縁ですね。posted at 12:33:55 『今の自分にタイムリー』と言ったのは、久しぶり…

怒らないこと

「怒らないこと (サンガ新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]」というタイトルの、仏教法話の本があります。怒らないこと (サンガ新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブック…

人生100のリスト

人生の100のリスト (講談社+α文庫)は、これからの人生でやってみたいことを100個書いてみようという試み。今、僕と家内がそれぞれ別個に、100のリストアップ作業に取り組んでいます。この本自体は、ロバートハリスさん(J-WAVEでナビゲータをしていたところ…

差別と日本人

野中広務さんと辛淑玉さんの差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)を読んだ。差別問題に関して考えたことは、中学校の道徳の授業以来だっただろうか。たまたま考えさせられる状況がなかったと思うのだが、知らないでいるには済まされないような話がそこにあ…

フォトリーディング

あなたもいままでの10倍速く本が読めるという速読の本を読んだ。速読というと少し語弊があるらしい。直感やイメージを処理する右脳を読書にも取り入れようという読書法だそうである。読む前に目的を持ち、目次や要約などで内容の想像をし、目的に対する答え…

悩む力

悩む力 (集英社新書 444C)作者: 姜尚中出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/16メディア: 新書購入: 15人 クリック: 159回この商品を含むブログ (313件) を見る2008年初版の姜尚中さんの「悩む力」を読んだ。政治学者でもある姜さんの著作は始めて読んだ…

潰れない生き方

自分自身の経験に照らす興味があったので、高橋克徳さんの「潰れない生き方」を手にとってみた。潰れない生き方 (ベスト新書)作者: 高橋克徳出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2009/09/09メディア: 新書購入: 8人 クリック: 45回この商品を含むブログ …

仕事するのにオフィスはいらない

佐々木俊尚さんの『仕事するのにオフィスはいらない〜ノマドワーキングのすすめ』をページを折り折りしながら読んだ。仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/07/16メディア: 新書購入: 197人 ク…

愛国心の経済学

「愛国心」という言葉の強さ、重さはコメントしにくい。人によって、考え方は違うし、受けた教育や触れた機会も違う。それゆえに、語ることを許容する大きさも違うだろう。僕は、思想的な教育や話に触れる機会がなかったから、おおよそマスコミが触れる範囲…

社員のモチベーションは上げるな!

仕事は精神論ではなく、今できることを1つずつしっかりとやる、そんなメッセージがこめられている。社員のモチベーションは上げるな!作者: 宋文洲出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/07/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 85回この商品を含むブログ …

社長、ネットがありますよ!

SEOで有名な社長さんの著書。SEOという言葉をこの本で始めて知った。Search Engine Optimization. ブログやホームページをGoogleやYahooで検索されるときに、いかに上位に持ってくるか考えて対応を施すという意味だそうだ。SEO対策などという言葉も一般化し…

お金の研究と教育

金融のお仕事をしていて、子供たちがわくわくする話や商品がないものか、と常々思う。映画の会社やお菓子の会社、鉄道や車などの産業であれば、子供が夢を持つような話や商品があるものである。最近では、ハイブリッド・カーによって地球に優しい車などと、…